昨日、坊主球AMP が到着いたしましたが、開封だけにとどまりました。

長手は端子スイッチを含めると40cmを超えます。重量は 7.6Kgほどでした。
去年きささんにお借りしたものとはイメージがまるで違います。
(thomann S-75mk2 を聴いてみた -1 :旧掲示板
→ http://ge3.biz/modules/chaForum/?action=PostView&id=9832#p9832)
坊主球が強烈です。(⌒▽⌒;)

端子類は入出力が上下に配置されているのでスピーカーケーブルは下からでしょうか。

何とか居場所を作ってラック上に乗せましたが、「竜巻5号」の結界からは、はみ出
してしまいました。

本日、夕方遅くに通電できました。部屋の電気を消してみましたが、坊主球は明るく
はありませんね。写真は無理矢理見えるようにしてあります。
部屋の電気を点けたらフィラメントの明かりは全く見えません。
直近で眺めることになる、ぼくとしては助かります。
ただ、パイロットランプ(違うのかな?)も光らないのでアンプ動いているかどうか
よく分かりません。
早速音を出してみました。
お相手は上の旧掲示板でご紹介した、thomann S-75mk2 で、整流器をSiC-SBD に換装
したりして結構気に入っていたのですが・・・聞き比べになりませんでした。
今までのアンプは壊れているのじゃないのかと思いました。( ̄◇ ̄;)
とにかくひずみ感が全然無いと分かるまで、呆然としてかなり時間が掛かりました。
LPを聴いていて、低域がプレーヤーの置き場が悪く混濁気味とか、高域がトレースし
きれないで聞き苦しいとか、思っていたものがかなり間違っていたと分かりました。
久しぶりに NASから音を出してみましたが凄いです。滑らかで艶やかで身震いです。
電源系の不備かと考えていた、高域のイライラした感じが激減しているような。
サブウーファー(Ge3的AS化したCAMBRIDGE AUDIO X300)とうまくつながらず、
かぶってしまっていると思っていた低域が実に爽やかです。
何を聴いてもゾクゾクするような美しさです。信じられない。
ボーカルがぽっかり浮き出るようで、今まで感じられなかった音場が現れました。
気味が悪いくらいにリアルです。
しかし、しばらく聴いていると、あまりに自然な感じで、普通過ぎて肩の力が抜けす
ぎて、物足りないかもと感じて、強めのジャズをかけてみました。
ところが、化け物かと思うほど、ドラムやベースが歌うし、今まで分かりにくかった
質感がちゃんと伝わるではありませんか。
坊主球アンプは不思議だ。何か今までのアンプとは違う鳴り方をする。
もう数時間聴いているが、未だに音楽のテンポが遅く聞こえる。不自然ではないけど
次の音を待ってしまっている自分の感覚に自信がもてなくなる。
何だろう、このアンプはこれ見よがしの力は感じさせないが、普通のアンプが崩れて
しまう何かに対しては途轍もない耐力・体力があるのではないか。
大切な音楽はこれだろ、とすくい取って渡してくれるような気がします。
残念ながら、市野さんの坊主球AMP は我が家ではオーバークオリティ過ぎて評価は無
理です。恐らく絶望的にぼくのレベルは低過ぎてついていけないのです。
でもですね、恐らくオーディオ感が揺らいでしまうほどの経験ができて、ひたすら幸
せに音楽が聞けるので、無理をしてでも手に入れた方が良いと思います。
値段のことを言うのは野暮ですが、ある意味格安で不思議な気さえするオーディオが
手に入ってしまいます。
市野さん、きささん、いつも驚きと感動をありがとうございます。
時間が経って正気になったらまた戻ってきます。(⌒∇⌒)ゞ