DD方式の問題点
一体何が悪いのか?
Ge3的には「トルク変動がノイズとして聞こえるのではないか?」と思っている。
「それはターンテーブルのイナーシャで対応済みだ。」との声が聞こえて来そうだが、
見かけや測定器では、一見安定して見えても、その変動が人の耳は感じているのでは・・・という疑問だ。
バスや戦車、いやジェット機でさえ、整備員達が感じているアレだ。
エンジン内の傷などから起こるあのノイズだ。
2極から始まったDD方式は一気に多極化へと進んだが、
トルク変動が聞こえるのは、止めようが無かった。
そしてベルトドライブから糸ドライブへと流れは明らかに変わった。
まるで先祖返りの様な状態になってしまった訳だ。
その理由も、トルク変動が聞こえてしまうからだと思う。
極端に言うと、2極式のDDはクオーツ時計のようにカチカチと動いている。
これを感性力を利用してスムーズに見せているのだ。
多極式でも多少スムーズだが、「ぎこちなさ」には変わり様が無い。
なのでDDが流行理始めると、ターンテーブも重くなった。
重いターンテーブルはマニア達の憧れだった訳だが、
安価な製品でも重いのは強度的に問題だ。
もちろん昔から、手で補助が必要な程の重いターンテーブルは憧れだった訳だが、
そもそも仕方が無いから重いのとの理由が違うと思うのだが・・・
モーターの駆動力を伝える方法は、アイドラーからゴムのベルトへ変わったが、
ゴムベルトの伸び縮みが「うねり」として聞こえてしまう。
そしが糸ドライブを使う訳だが、次は糸の素材の音が「匂い」う様になってしまった。
幸か不幸かCDのノイズレスのお陰で、装置が微細な音の変化が聞き取れる様になったのが原因だと思う。
「音楽産業をぶっ壊して来た」などと散々悪く言って来たCDも再生音楽の底上げに貢献している訳だ。
Ge3的にフルチューンしたクルマに乗って初めて、世界中の王侯貴族達に愛された馬車の乗り心地の凄さが理解できる様な事に近い気がする。
話を戻すと、糸ドライブの糸も太い糸よりも細い糸の方が音が良い。
更に言うなら生糸一本の方が良い。
石油系よりも動物系、虫系の方が良い訳だ。
これは素材固有の匂いと、依線の回転によるトルク変動が聞こえるのだと思う。
つくづく思うのはCDの世界への悪い点だ。